冒険譚は迷いから始まり幸福へ至る旅

サブスクのお気に入りリストというのは、そのとき何を考えていたか・何を好きだったか・どんな気持ちだったかを思い出させてくれる手がかりのように思う。

リストをたびたび編集して作り替えていくのが私のやり方なのだけれど、昼ご飯を食べ終えてなんとなく開いたお気に入りリストに、ALKALOIDの「Believe 4 leaves」をまだ入れていなかったことに気づいた。先月くらいから、彼らの曲はずっと聴いているが、聴く度に好きになっていったのがこの曲だった。

 

昔は別のアイドルが好きで、ファンクラブにも入っていたことがある。アイドル。もとの言葉の意味を「偶像」とするアイドルというものは、灰色に塗りつぶされた日常であっても、彼らの曲を聴いている間もしくは彼らそのものを見ている間だけは虹色に変えてくれる。だから私はアイドルという存在が好きだったし、彼らがこの世界にある意味というものをそこに求めてしまう。私の希望を連れてきてほしかった、私の希望になってほしかった。希望を示してほしかった。

 

今ほんの少しだけ、アイドルという存在の力を借りたい時期のような気がする。道しるべも幸福も自分で見つけ出すしかないが、そのヒントくらいなら何かに求めてもいいと思いたい。自分の脚で立ちたいと願いを絶やさない、それが当分の目標であり譲りたくないもの。幸福へと至る旅をあきらめない。今が苦しくても、いつか絶対に大丈夫になる日を夢見て、今は嵐の中を進むしかなかった。